認知症に対する囲碁の有効性

囲碁が脳を活性化することは広く知られていますが、認知症に対してはどのような効果があるのでしょうか?


囲碁による認知症への効果を体系的に調べた研究は少ないものの、中国の研究者ら (Lin Q et al.) によって、囲碁が認知症に及ぼす影響について調べられています。

この研究では、147名のアルツハイマー型認知症患者を対象とし、患者を1)毎日1時間、囲碁を行うグループ、2)毎日2時間、囲碁を行うグループ、3)何もしないグループ(対照群)、のいずれかに割り当てました。また、1)および2)群は、6ヶ月間にわたり囲碁を実施しました。

結果、囲碁を実施した群1)および2)は、何もしなかった群3)に比べて、

ⅰ)抑うつ症状が有意に低下(MADRSおよびHADS、KICA-depによる評価)

ⅱ)生活上における全般的機能および健康度の上昇(GAFおよびRAND-36による評価)

ⅲ)脳由来神経栄養因子(BDNF:脳の中にある細胞である「ニューロン」の生存と成長を調節するタンパク質)の増加

※BDNFの増加は、抑うつ症状の軽減と全般的健康度の増加と有意に関連


この研究の成果は、国際的な学術雑誌 Frontiers in Aging Neuroscienceに掲載されています。

下記から、本論文をダウンロード・閲覧することが可能です。

https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnagi.2015.00163/full


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